若山 五朗君の霊よ!
君の尊くも若い生命と、私たちの
いくつかの汗でできあがった“穂高の岩場”を
謹んで君の霊前に捧げます

                −扉の言葉−

岩稜会

1959.7.15 発行 ・ 発行所 株式会社 朋文堂 

穂高の岩場 1

屏風岩登攀記  
                                    石岡 繁雄
  2007.6.2 発行 ・ 発行所 株式会社 あるむ 四六判 436ペ−ジ  ・ 定価2450円 

本書には、命を守るべきザイルの不備によって落命した愛弟への痛恨をのべた墓参の記や、岩稜会によって初登攀された屏風岩中央カンテ登頂の手に汗を握るような克明な記録や想い出の山旅の記などをおさめている。
しょせん登山は「行」の世界であるとする氏の山に対する姿勢は、限りなく謙虚に、絶え間なく未来への夢で燃え、かつ不屈の闘志をひそめている。それは私たちが人生と言う登山を生きるのとよく似ていて、登山への愛情を語る氏の筆は、深い人間への愛を語って胸を打つ。


    田中澄江氏(『花の百名山』の著者)書評
         昭和53年3月12日付 「毎日新聞」より
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著書のご案内
 石岡繁雄が語る 氷壁・ナイロンザイル事件の真実  
               ソフトカバー新装版  石岡 繁雄・相田武男著
  2009.8.15 発行 ・ 発行所 株式会社 あるむ 四六判 446ペ−ジ  ・ 定価2100円 
 ナイロンザイル事件をめぐり半世紀を越す戦いを持続された石岡先生と共に事件の顛末をまとめあげられた相田武男さんとの共著になる『石岡繁雄が語る 氷壁・ナイロンザイル事件の真実』は、2007年1月に発売以来、地方の小さな版元から世に送り出されたにもかかわらず、全国の有為の読者に受けとめられる所となり、お蔭をもちましてここに新装版を刊行するに至りました。
 
本自体の「寿命」が短くなってきておりますこの頃です。そんな中で、本書がひとりでも多くの読者にあいまみえ、その結果「バッカスの肉声」(鳥居哲也氏)が世の中に少しずつ染み透っていってくれることを心から願って、『石岡繁雄が語る 氷壁・ナイロンザイル事件の真実』の新装版を刊行いたしました。

                         株式会社あるむ
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山岳雑誌「岳人」は、本書を山岳雑誌の中の第一位に選んだ。

 穂高の中心涸沢の表玄関にそそり立って、山麓を行きかうアルピニストたちを睥睨する屏風の大岩壁は、戦前の登山界において、登攀不可能の象徴ででもあった。
 しかるに昭和22年夏、本書の著者石岡君は、二人の少年を連れてこの屏風岩を完登したのである。そのときの記録は『屏風岩登攀記』(昭和24年発行、本書の前身)として公表した。
 あの井上靖氏の小説『氷壁』のモデルとなったナイロンザイル事件をご存知だろうか。遭難者はこの石岡君の実弟である。私はくわしいことはしらないが、この事件と取りくんだ彼のヒュ−マニズムを高く評価している。
 いずれにせよ、彼が若き日に挑んだ屏風岩の登攀は、わが国における屈指のアドヴェンチァ−であり、本書の出版は、この異色ある山岳ドキュメントを再評価するうえで、まさに時宜にかなったものといえよう。

                −序 今西 錦司氏−

1977.12.15 限定版発行 ・ 発行所 碩学書房


清流梓の河畔にたたづみ、青空にそそり立つ岩壁を仰ぎつつ奇しくも展開された劇的登攀を回顧するとき、思いは遠く幻影の彼方へ羽ばたく。・・・・・・
激しかった一連の登攀はまた一場のロマンスシ−ンでもあった。
屏風岩の魔力に引きよせられてゆく著者、かねて用意されたとも見られる魅惑的なテラス、一夜の愛撫、永遠に消すことの出来ぬ形見の指輪、・・・・・・すべては千古の謎屏風岩が神秘のヴェ−ルをぬぐに相応しい場面であった。
本書が岩壁の滴によって生れたことを思えばその感が一層深いのである。

                           −谷本 光典氏−

石岡 繁雄

1949.9.25 発行 ・ 発行所 碩学書房

屏風岩登攀記

技術的な限界に挑み友情への懐疑と闘いながら、5度目のアタックを敢行。
二人の教え子はついに難関をのりきったが、著者は一人岩壁にとり残された。
そして一つの岩壁に青春を賭けたことの意味を自問しつつ、朝を迎える―
日本登山史上の記念碑的手記。

1980.8.10 発行 ・ 発行所 中央公論社(中公文庫)

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石岡 繁雄

2005.4.30 限定版発行 ・ 発行所 株式会社 あるむ A5判上製箱入 340ペ−ジ  ・ 定価4000円 

 私は87歳になった。最近友人のすすめがあって機会をえたので、半生をふり返って思い出の大きいものを本としてまとめることにした。
 本書は、私自身が折々に向き合ってきたさまざまな事柄について、登山家、物理学徒、市民として考え行動した結果を、関連する資料とともにまとめたものである。読んでくださる方がそれらの中に何か繋がりを感じられるとすれば、その繋がりが私というもののささやかな意志だと思っていただいてもよいのかも知れない。

                         −はじめに より−

ザイルに導かれて

石岡繁雄が語る 氷壁・ナイロンザイル事件の真実  
                                   
                                     石岡 繁雄・相田武男著
  2007.1.25 発行 ・ 発行所 株式会社 あるむ 四六判 464ペ−ジ  ・ 定価2450円 

初めて明かされる全貌!井上靖の長編山岳小説
『氷壁』のモデルになったナイロンザイル事件。


酷寒の北アルプス、一般社会から隔絶した絶壁で起きた思いもかけないザイルの切断。その原因を実験で究明し、社会に訴えたバッカス(石岡)にとって登山界の常識、社会が向ける目は、登攀することを拒否するようにそそり立つ岩壁そのものであったに違いない。しかし彼は、高く巨大な見えない絶壁をじりじりとだが、着実に克服した。21世紀を生きる人たちに、ナイロンザイル事件を通して語りかけるバッカスの肉声が聞こえる。

     「序」より……第4・8次南極越冬隊長 鳥居鉄也氏

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1,2巻とも、写真とル−ト図などで構成されている。
下は、<穂高の岩場 2> の66,67ペ−ジ。
屏風岩のハング登攀方法を解説してある。

1960.6.10 発行 ・ 発行所 株式会社 朋文堂 

穂高の岩場 2