2015年11月28日・29日

岳都・松本 山岳フォーラム2015
<まつもと市民芸術館にて展示>

 「氷壁を越えて ナイロンザイル事件と石岡繁雄の世界」


 「岳都・松本 山岳フォーラム2015」までの道のり

 2014年7月18日、上高地インフォメーションセンター2階で行われた「氷壁を越えて…」の展示会場へ、毎年山岳フォーラムを開催していらっしゃる実行委員会の福田秋夫氏が訪問されました。その時、解説員をやってみえた菅沼さんがご対応くださいました。
福田氏は「来年度の山岳フォーラムで『氷壁』の映画を上演して、展示と講演会も開きたいので、是非ご協力いただきたい」と申し出られたとのことで、菅沼さんは、福田氏の要請で名大文書資料室の堀田先生がお作り下さった文書資料室紀要<展示記録 企画展『氷壁を越えて』>を貸し出されました。そして、山岳フォーラム参加については、私に連絡していただきたいと伝えられました。

 7月25日、私が解説員をしている時に、福田氏が再度展示会場を訪れられ、菅沼さんに話された内容と同じ依頼をされました。私は「山岳フォーラム展示にかかる諸費用は出していただけるのでしょうか」とまずはお聞きしました。福田氏は「実行委員会はほとんど手弁当で運営しているので、沢山は出せませんが、諸費用はお出しします」とのことでした。「展示は『石岡繁雄の志を伝える会』のメンバ-で行っているので、皆様と協議してお返事致します」とお話しました。
 山岳フォーラムは松本市が例年行っている行事で、今年度で4回目となり、松本市の山岳観光課、全国「山の日」協議会、信濃毎日新聞等が母体となって実行委員会を作って、株式会社ナガタビ(情報誌発行・Webサイトの企画、制作、運営・イベント事業・広告代理業)の福田氏が松本市からの委託を受けて運営しているものです。実行委員長には松本市長があたられています。
 今回は、山岳観光課係長の高山氏と、山岳フォーラム2014にブ-スを出されるイラストライタ-の成瀬氏、他1名の方がご一緒にご挨拶にいらっしゃり、「是非お願いします」とのことでした。

 8月5日、福田氏が三度目の来館をされ、名大文書資料室紀要をお返しいただき「是非山岳フォーラムにご協力いただきたい。参加していただけることになりましたら、この紀要を再度お貸し願いたい」とのことでした。
 上高地展示で、展示の大変さが身に染みていた私は迷いましたが、父の志を伝えるためには、頑張らなければならないと思い、皆様ともご相談の上、お受けすることに致しました。

 11月29日・30日 山岳フォーラム2014を見学。
 来年度の山岳フォーラムに協力させていただくのであれば、今年度の山岳フォーラムを見学して置く必要があると言う事になり、相田さんと立岡さんご夫婦と共に出かけました。
その時の見学の様子は「新着情報」の中に掲載いたしましたのでご覧いただきたいと思います。
 ※ 「新着情報」の文字列をクリックしてください。その頁にご案内いたします。

 12月3日、2015年度の山岳フォーラムの取り組みは1月からはじまると言う事でしたので、福田氏から要請のあった「名大紀要」に、父の著書「屏風岩登攀記」「石岡繁雄が語る 氷壁・ナイロンザイル事件の真実」と、「石岡繁雄の軌跡」「屏風岩登攀」のDVDを添えて謹呈として、福田氏宛送付致しました。それ以後、何のご連絡もないまま年明けとなりました。お送りした本などが無事に着いたかどうかも判らず、不安に思いました。

 2015年1月7日、鈴鹿高専から展示依頼が入りました。まずは展示依頼を先にお受けした山岳フォーラムに支障をきたさないか確かめるために、福田氏にお電話して鈴鹿高専での展示の事をお話すると「6月に実行委員会が動き出すまでは、何も判りませんので、高専祭の展示は先に進めていただいて結構です」とのことでした。

 6月15日、ケルン墓参の後、上高地インフォメーションセンター1階で、福田氏と山岳フォーラムの打合せをしました。
以下は、その時の内容を水野さんがメモとして残してくださったものです。
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 2015年6月15日(21日追記)「山岳フォーラム」福田氏との打合せメモ

打ち合わせ日時:2015年6月15日(月)9時25分~11時15分
 ●場所:上高地インフォメーションセンター1階ビデオ・休憩ゾーン
 ●参加者: I.岳都・松本「山岳フォーラム」実行委員会 福田秋夫様
       II.「石岡繁雄の志を伝える会」石岡・相田・森川・立岡・水野・(オブザーバー:竹下先生)
 ●目的:岳都・松本「山岳フォーラム」実行委員会の福田秋夫氏より依頼のあった、本年度の「山岳フォーラム2015」での「氷壁を越えて」展示と石岡あづみのトークショウでの講演について、具体的に内容を詰めること。
 ●結果:全体プラン(事業計画案)はあるが、実行委員会の細部検討と承認は未了であり、福田氏の目論見通りに進行した場合を前提として、「石岡繁雄の志を伝える会」が準備すべき内容は以下のとおりほぼ明確になった;
 I.全体プラン:平成27年6月付 岳都・松本「山岳フォーラム」実行員会作成の 岳都・松本「山岳フォーラム2015」事業計画案の概要は下記の通り;
 1.山岳フォーラムの目的:
  ①山と自然の魅力・価値の共有とその価値観の世代継承
  ②「健康寿命延伸都市・松本」として効果的な健康づくりを発信
  ③安全登山の普及
  ④「山の日」制定の意義のアピール(2016年より8月11日が『山の日』に制定され、来年上高地で企画展あり)
  ⑤自然環境保全と山岳文化の価値の理解と継承
 2.山岳フォーラム2015のテーマ:『山の力 山の優しさ、山の怖さ』
 3.運営組織体制:
  ①実行委員会:松本市、全国「山の日」協議会、松本観光コンベンション協会 他
  ②後援(予定):環境省、林野庁、国土交通省、長野県、NHK他メディア各社
  ③協賛(予定):登山関連企業 他
  ④特別協力(予定):山と渓谷社
  ⑤事務局:松本市山岳観光課、同観光温泉課、信濃毎日新聞社
 4.イベント概要:
  ①名称:岳都・松本「山岳フォーラム2015」
  ②開催場所:まつもと市民芸術館(主ホール、同ホワイエ)
  ③山岳フォーラム第1日目:平成27年11月28日(土)登山と自然関連講座・セミナー、トークショー、展示、映画会
  ④山岳フォーラム第2日目:平成27年11月29日(日)トークショー(講演)、パネルディスカッション、山岳映像上映、展示、演奏会etc…
  ⑤入場料:無料(2日目は聴講券が必要)
  ⑥来場見込み数:2,500名
  ⑦主催:岳都・松本「山岳フォーラム」実行員会
 II.「石岡繁雄の志を伝える会」(以下「会」と略す)への依頼事項と質疑応答結果:
  1.福田秋夫氏のお立場:イベント内容の決定権は実行委員会にあり、委員会の事務局より委託された㈱ナガタビに所属する福田氏は、「山岳フォーラム」発足時より企画運営を担当してきた。尚、福田氏は本フォーラムの特別協力(予定)の山と渓谷社のOB。
  2.展示について:
  ①展示場所:主ホール前のシアターパーク
  ②展示内容:本年10月10・11日開催予定で現在準備中の鈴鹿高専の高専祭の展示内容(ナイロンザイル事件関連と鈴鹿高専関連に特化)のうち鈴鹿高専関連を除く物に準ずる。
  ③展示ボードの構造:2.5ミリ厚さのPP製ボードに、マジックテープ付きの展示パネルを貼るために黒色マジックスェ-ド布を貼ったもので、周囲の一部に2ミリ厚さで30ミリ幅のベニア板が補強されたもの。重さは1枚1‐2kg。
  ④展示ボードの寸法:2,000Wx1,200H(横長8枚)+1,200Wx2,000H(縦長3枚)であるが、上に貼る展示パネルがボードを跨ぐので、ボードとボードを密着する必要があるものは別途明示要す。
  ⑤展示ボードの取り付け方:展示ブースの壁に直接はれないことが判明しているので、展示ブース上部より、水平方向スライド可能なレールから、上下方向調節可能なフック付きワイヤーを主催者より下げていただき、ボードに取り付けた吊り紐(1枚当たり2-3本)で吊り下げる。
  ⑥展示ボードと展示パネルの詳細レイアウト図を「会」より実行委員会福田氏宛てに8月末までに提出する。
  ⑦展示時間:11月28日は10時から17時まで、29日は11時から17時まで。(但し、シアターパークは公共エリアであるので、外来者のアクセスは可能)
  ⑧展示準備時間:11月27日15時以降と28日8時から10時までであるが、できる限り準備時間を確保するために、27日シアターパークエリアを最優先で展示ブースの設営を早く終了して、27日は13時から設営開始できるようお願い要す。
  ⑨展示品撤去時間:11月29日17時以降何時まで可能か、30日も可能か確認要す。
  3.展示品の名大からの貸し出し許可について:貸出品のリストの作成と貸出・返却業務は「会」が責任をもって行うが、貸出許可願いに「山岳フォーラム」の実行委員長のサインが必要な場合は、迅速に名大指定の必要書類の提出をお願いし、了承あり。
  4.トークショー(講演)について:
  ①講演者:石岡あづみの単独講演とする。
  ②講演日と時間:11月28日16時半上映、18時終演予定の映画『氷壁(予定)』の上演前または終演後、15分~20分間が予定されている由。但し、30分間必要な場合は早目に福田氏に依頼すること。上映が予定通り最終プログラムの場合は、トークショーを聴かずに席を立つ人がいると予想されるので、この場合は上映前に石岡のトークショーをさせていただくことにしたい。
  ③講演内容:山のロマン映画である『氷壁』とナイロンザイル事件の真実を登場人物などのエピソードを混じえて、楽しい内容のトークにする。映画はDVD化されていない1958年初演物(90分間)を予定しているが、決定までにはいろいろクリアーすべき事項がある由。
  5.展示及びトークショーを担当する「会」への対価・援助について:
  ①イベントに参加する「会」のメンバーは7-8名を予定しているが、全員分の交通費・宿泊費は実行委員会としては負担できない由。
  ②実行委員会としては、トークショー出演の石岡への講演謝礼と数名分の宿泊費の支払い検討中の由。
  ③「会」としては、上記数名分をできる限り多くしていただくことと、名大からの借り出し及び松本への運搬費の実費は負担して頂きたい旨お願いした。
  ④併せて、展示品の展示作業に必要な人手をお借りできるか確認要す。
  6.山岳フォーラムのスケジュールと出演者や内容については、別紙実行委会案を参照のこと。
                                   以上(6月16日 文責水野高司)
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6月21日、私は名古屋で行われている「第3回夏山フェスタ」に出かけました。その会場で偶然福田氏にお会いしました。
 鈴鹿高専展示と山岳フォーラム展示の間が、1ヶ月半程しかないため、高専祭で使用するパネル類をほとんどそのまま使用することで、山岳フォーラム展示をお受けすることにしたので、高専祭展示の内容を知らせますので、展示に使用するパ-テ-ションや配置などをできるだけ早く決定していただきたいとお話ししました。

8月17日、やっと山岳フォーラムの計画書がメ-ル添付で送られて来ました。そのメ-ルには8月末までに、「石岡さんのトークショーのタイトル名と、リード文(100字位まで)をお願いします。石岡さんのプロフィール(300字程度)、ご本人の写真1点。展示「氷壁を越えて」のリード文(100字程度)、展示イメージ写真1~2点をお送りください」と記されていました。

8月30日、福田氏とのお約束通り、この日メ-ル添付で、「展示配置図」や「展示物一覧」など送らせていただきました。

10月19日、鈴鹿高専祭が終了して、山岳フォーラムに全力を上げなければならないのに、まだパ-テ-ション数や位置なども判らず気をもんでいました。とにかくやれるところからやろうと、ト-クショ-用のパワ-ポイントを作成していた頃、メ-ルが入りました。展示会場の見取り図と、以下の質問事項でした。
「以下の項目にご回答お願いいたします。①会場には、電車、車のどちらで来られますか?(駐車場はご用意しますが、利用日と台数をご連絡ください)②交通費の精算は、領収証等をお願いいたします。大変恐縮ですが、後日謝礼とともにお振込いたします。③講演時にパソコン使用する、しない。使用される場合は、使用するデータを、11月18日までに送ってください。④控室(楽屋)をご用意しています。28日15:30会場の実行委員会ブースまでお越しください(ご案内いたします)簡単な打ち合せ確認もさせてください。⑤ご出演(本番)30分前には楽屋でスタンバイお願いします。15分くらい前に担当スタッフがステージにご案内いたします。」

 展示会場の配置が判ったので、この日から大慌てで鈴鹿高専展示に使用したパネル類の組換えをしました。当初はそのまま持って行く予定で、梱包も解かずに済むはずでしたが、山岳フォーラム展示の配置が鈴鹿高専展示の配置と合わず、ほとんど全てを組み替えなければならなくなりました。皆様と行う合宿までにある程度の組換えを完了させました。

11月7日・8日 山岳フォーラム展示準備合宿

11/7,8合宿で行う仕事(参加者:水野さん・菅沼さん・立岡さん・私)

1.タテカンの表面を黒く塗る…A2の「ごあいさつ」を貼るために鈴鹿高専祭の立て看板を作り替える。
2.実験装置の改良:
 ①ペットボトル置き、透明板の取替…高専祭でミニ実験の時にペットボトルを落とすとき、引っかかることが判ったため。
 ②落下ペットボトル受け網の取付…落としたペットボトルが後ろに転がり取りにくいため。
 ③表題の取付…表題がないため、何に使う物か見学者に判らないため。
 ④ナイロンロ-プと麻ロ-プの作製
3.パ-テ-ションのフックに取付用の輪が無い黒ボ-ドに輪を付ける。
4.「ごあいさつ」をタテカンに貼る。(ペンキが乾いてから8日に)
5.ナイロンザイル入り展示ケ-スの中のキャプションパネルを交換する。
6.展示ボ-ドの位置と、ボ-ド外余白部分に何を展示するか見当。
7.ボ-ド前机位置の相談。
8.ト-クショ-のリハ-サル:内容、見やすさ等の意見をいただく。

ミニ実験装置の透明板の製作
 


 鈴鹿高専祭での実験の時に、3mm三つ撚りナイロンロ-プはメ-カ-によって、鋭角での切れ味が違い、荷重1Kでは切れない物が有ることが判りました。三つ撚り麻ロ-プの切断実験では、ロ-プの部分によって、切れたり切れなかったりするため、実験には適さないことが判りました。ペットボトルが落下するときには、前面のフレ-ムにあたって水漏れを起こす時がありました。このようにさまざまな不具合が発見され、それらをクリア-するために製作のし直しをする必要があり、製作者の前田さんが苦労してくださいました。
 立て看板を黒く塗る



塗っても塗っても元のポスタ-が浮き出して失敗!
「こりゃダメだよ」と菅沼さん

黒ボ-ドに補強板と輪を付ける作業
ボンドべったりの補強板と輪



黒ボ-ドの組換えを行ったので、何枚かの黒ボ-ドに補強板と吊り輪を付ける必要が出てきました。全体の準備をしてくださった水野さんに、前田さんが協力して黒ボ-ドが完成していきます。
アルミ柱を切って、網止めを作製中



前田さんは器用です!

ペットボトルを前に落とすための網の取付 
座布団を持ちあげるのに空のペットボトルを使用 

 確実に前に落ちるようになった! 

「ごあいさつ」の貼付け



写真屋さんでA2で焼増ししてもらった「ごあいさつ」は小さ過ぎて良くないので、急遽写真を入れて大判コピ-をしてもらいに行きました。その間に、鈴鹿高専のポスタ-を菅沼さんと立岡さんが綺麗に剥がしてくださいました。
「これなら良い感じだよね>^_^<」

出来上がった「ごあいさつ」立て看板と立岡さん 

 
 福田さんから送っていただいたパ-テ-ション用のフックで、耐久試験を行いました。
通常使用する時とは逆に使用することで、黒ボ-ドの位置を上げることができました。水野さんの発案です。
パ-テ-ション用フックを前後逆に使用 



「2~3日吊って置いて、異常がなければOKです」と
水野さん
11月8日ランチ
近くの中華料理屋さんにて 



いつもカメラマンの水野さんのお写真はこれ一枚
 
菅沼さんと私



ここの餃子は天下一品!合宿のたびにお世話になります
最後の仕上げをされる前田さん



「ミニ実験装置」の表題も付きました

展示全体の表題に発泡スチロ-ルの台を付ける



組立は現地でしかできないので、
発泡スチロ-ルを合わせて切って準備完了!

さて!とうとう本番を迎えました‼
以下の「ごあいさつ」をクリックしてください
山岳フォーラム展示設営と展示本番の頁にご案内いたします
是非!ご覧ください




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