2017年2月~2018年7月2日

九州登山情報センタ-での常設展開催までの軌跡

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 ことの始まりは、故木下是雄先生に父が差し上げた資料等が、ネット通販で一括販売され、それを昨年2月に山の図書館(九州登山情報センタ-)で、購入してくださったことからでした。以下は、そのことが記された2017年2月15日発行の『山の図書館ニュ-ス』第56号の該当部分です。


 この資料群は、木下先生の学習院大学研究室に保存されており、没後整理されたものでした。
 この中で一番重要な資料、冊子『ナイロン・ザイル事件』は、保存状態が良く、現存している物の中で一番良い状態でしたので、2017年7月から行われた上高地展示に使用させていただくことになりました。
 山の図書館館長で理事長の重藤秀世氏(日本山岳文化学会評議員)は、上高地での展示にも興味を持ってくださり、『山の図書館ニュ-ス』第57号に展示の情報を掲載してくださいました。



 上高地展示には、『山の図書館ニュ-ス』をご覧になった九州の方々が、何名も来てくださいました。
 その中に「福岡山の会」の映像作家で尾登憲治氏(元テレビ西日本の社会部記者で定年退職後独立されて「映像工房K」運営)がいらっしゃいました。尾登氏は7月29日に穂高登山にみえた時に、往復時2度、熱心にご見学くださり、「この素晴らしい展示の一部でも九州でできれば…」とおっしゃって、山の図書館の重藤氏に展示実現に向け働きかけてくださいました。
 重藤氏は8月10日には、上高地の展示を見学に来てくださり、その模様を『山の図書館ニュ-ス』第58号にお載せくださいました。


 その年の11月、九州での登山団体の集会で、重藤氏からの提案で石岡展開催のことが話し合われ、山の図書館での常設展が具体化しておりました。また九州での巡回展も行いたいとのことでした。


2017年12月10日

九州より、重藤氏・山口氏・重藤大氏(重藤氏ご長男)来訪
九州での展示打合せ


11:30 ご到着

まずはご挨拶と自己紹介です。
左から、重藤秀世氏・山口千絵子氏・重藤大氏

大氏は、パネル等を作製する会社を営んでみえるとのことで、今回の展示物は全てお作り下さるとのことでした。


12:00 ランチ

展示のことなどお話しながら会食です。
右から、水野さん・はつこさん

重藤氏は、息子さんと初めてお仕事が一緒にできることをとても喜んでみえました。

私と代わって…はい!パチリ

ランチ後、仏間に用意した展示パネルのご見学



展示物の説明などする私



熱心にご覧くださいます

展示物保管室でケ-ス内のナイロンザイルを
ご見学



大型の前穂高と屏風岩の
パネルを見ていただく

14:30
研究室のご見学も終わり、「山」の形のオブジェの前で記念撮影


 
 以下は、ご訪問時の打合せメモです。


 2017.12.10九州登山情報センターとの打合せメモ

l  日時:20171210日(日)11:401600

l  場所:石岡家本宅・石岡高所安全研究所

l  出席者:
     九州登山情報センター 重藤秀世所長・山口千絵子氏・重藤大氏
     石岡繁雄の志を伝える会 (代表)石岡あづみ・(統括)水野高司・小川はつこ

l  目的:
     九州登山情報センターの展示の基本構想の確認
     石岡繁雄の展示資料等の見学:
  I.      石岡家仏間に「ナイロンザイル事件」関係パネルと年表等、重藤氏から事前にご依頼があり必要と思われるパネルを分類し展示した物の見学
  II.    パネル等の収納部屋にて、大型写真パネルと展示ケ-ス2個等の見学
  III.  研究所にて「ミニ実験装置」の実演
  IV.  研究所内の見学
  V.    名大寄託品のスクラップブックNo.13閲覧
     展示資料のデータの受け渡し方法の確認と資料の取り扱い上の注意点とお願い

l  打合せ結果:期初の目的をほぼ確認できた。その概要は下記の通り:
     基本構想:九州登山情報センター(山の図書館、福岡県太宰府市内山708番地)内に「石岡繁雄」の安全登山と遭難防止の常設展示スペースを設け、適宜入替え展示し、パネル展示コーナーと映像コーナーを設ける
     九州地区巡回展示案:まだ未定であるが、例えば太宰府市中央図書館のロビーでの展示案等がある
     主なテーマ:山岳遭難事故防止であり、その原点となるナイロンザイル事件を忘れぬための情報発信が大切である。(重藤氏ご自身の経験でも、石岡繁雄・岩稜会の「ナイロンザイルは岩角で弱い」との訴えが、未だ原因が確定されていない段階であっても、先ず「岩角にザイルを掛けない」との行動につながり、結果として事故に遭わないで済んだ。これは多くの登山者に共通した体験でもあり、情報発信の意義と思う)
     展示パネルの作成:「会」より提供を受けたデータに基づき、九州登山情報センターで作製する。主な対象は、石岡繁雄の年表・ナイロンザイル事件関連パネル・名大展示紀要から選んだパネル資料等
  データのやり取り:メール便で圧縮して送る(イラストレーター可)
     資料・データの取り扱い注意とお願い事項:九州登山情報センターで加工したデータ等は原則として「会」の監修を受け、展示説明には「名古屋大学博物館」・「名古屋大学大学文書資料室」・「石岡繁雄の志を伝える会」の協力を得て作製した旨明示する(名大からのご指示による)
     重藤氏は、「ナイロンザイル事件」概要のB5,16頁程の冊子を作製したい旨
     補足:
  I.      名大・石岡繁雄の志を伝えるから提供するデ-タを、許可なく九州登山情報センター以外へ出さないこと
  II.    展示会が行われる場合は必ず内容を明示の上、許可を得てから行うこと

以上(2017.12.12文責:水野)


 こうして、九州での展示が実現することになりました。
 また、展示には尾登氏がオ-プニング映像として、私のインタビューを集録してくださることにもなりました。



 2018年2月25日発行『山の図書館ニュ-ス』第59号掲載の「ナイロンザイル事件」資料、常設及び巡回展示の記事


6月11日・12日

尾登憲治氏来訪、ビデオ撮り

「今回の映像は、展示会の『表紙』という位置付けで『娘・あづみからのご挨拶』というイメージです。
 座りのインタビューだけでは単調ですので多少動きをつけたりと工夫しますが、私にお任せください。
 『真面目を遊ぶ』感覚で、リラックスして仕事ができたらと思っています」
と言われる尾登さんでしたが…

とうとう当日が訪れました。


6月11日
大分から大阪南港にフェリ-で渡られた尾登さんは
11:30に研究所駐車場に到着です




尾登さんのに研究所の「山」形オブジェの
説明をされる水野さん

母屋の座敷でまずはランチ

いつも裏方に廻ってお給仕してくれるはつこさん




私がいない時の話し相手は水野さん
カメラマンは隆平さん



13:30 とうとう撮影が始まりました

緊張で、話もたどたどしい私


研究所2階の事務室、父の机をご案内

2階、実験室の吹き抜け部分

「ここから砂袋を落として実験していました」
と、ご説明する




実験用巻上モ-タ-のあった辺りを示して…

研究所1階作業場をご案内

遺された品々を集めた棚と
ミニ実験装置




遺されたザイルの山のご説明

裏庭にて

父が昔、実験に使用したクスノキの前にて


父が造った本庭にて

山から川、そして海へと続く流れを
表現した庭をご説明


14:00 インタビューが始まる前の緊張の一瞬

尾登さんのお上手なリ-ドで…

何とか無事に、2時間の長丁場を切り抜けました


16:30 宴会の準備をする水野さん

私の大好きな樽生ビ-ル‼


大宴会前の集合写真

左から、隆平さん・はつこさん・
尾登さん・水野さん・私

和気あいあいと話に花が咲き…

尾登さんのお話の面白いこと!



はつこさん、裏方ご苦労様、まずは一献!

いつも、とっても助かってます‼
ありがとうm(__)m

尾登さんのお好きな日本酒で乾杯‼



私の部屋に移って…

各自好きなお酒でもう一度カンパ-イ‼
その後、尾登さんの創られたビデオ鑑賞会。
お開きは午前2時を回っていました( *´艸`)


6月12日
本庭にて記念撮影



「山」形オブジェの前にて

お約束の場所は外せません。
来ていただいた方は必ず写させていただきます。

10:30 楽しかった思い出を残して…

尾登さんの車は去って行きました。。。

 

6月17日

九州登山情報センタ-第14会通常総会と創立15周年記念祝賀会
太宰府館まほろばホ-ルにて


この会場で、ナイロンザイル事件のミニ展示と、山の図書館での常設展が開催されることなどが
話されて、私のビデオレタ-も放映されたと、石原國利さんが知らせてくださいました。
以下の写真と資料は、國ちゃんが送ってくださったものです。


記念祝賀会で話される重藤氏





尾登さんがお作り下さった
私からのビデオレタ-が放映

上の写真をクリックしてください
ビデオレタ-の映像がご覧いただけます


ミニ展示をご見学される方と
ご説明される重藤氏

左から、五朗叔父・國ちゃん・
澤田さんの写真が並んだミニ展示

前穂高岳の遭難の模様を伝える展示


井上先生と『氷壁』
そして、鈴鹿高専で行われた公開実験の写真パネル



祝賀会で配られた資料



 

7月2日~8月31日

九州登山情報センタ-(山の図書館)での展示
「ナイロンザイル事件資料常設展示(第一次)」の模様


ログハウスの壁にパネルを貼るのに苦労された展示

図書館所有のナイロンザイル事件関係の本を並べて

下のモニタ-で尾登さんが製作された
「氷壁を超えた男」のビデオが放映されている

上の写真をクリックしてください
ビデオの映像がご覧いただけます




並べられた資料
 

 9月からは第二次展示が行われ、9月9日にはこの展示関係のシンポジュ-ムが開かれる予定です。その時には「石岡繁雄の志を伝える会」の仲間も出席して、展示も見せていただくことになっています。
 北九州在住の皆さま!是非九州登山情報センタ-をお尋ねいただき、展示を見学していただければ幸いです。

                                      2018年7月14日 あづみ記