2020年2月末~2021年1月末

2020年ケルン墓参中止までの経緯


2月27日

 ケルン墓参は、例年1月~2月に予定を決めて、ご参加くださっている皆さまにご連絡するのが慣例となっています。例年は6月に行っていますが、今年は久しぶりに紅葉が見たいねと言うことになり、上高地行きを9月26日~29日として皆さまにご連絡したのは2月27日のことでした。その結果、17名の参加者を得て、今年も和気あいあいと出かけることになっていました。ところがコロナ禍で自粛となり、皆さまとご相談して9月の墓参は延期として、「上高地で集う会」と銘打って、上高地の一番空いている11月4日~6日に出かけることになりました。寒い時期になるので、元気な方はケルンまで行っていただき、國ちゃんを含めた私たちは西糸屋山荘から、ケルンに向けてお参りして、その後バスステ-ションの横にある「山に祈る塔」でお参りすることにしました。


10月11日

 2月27日に今年のケルン墓参は「上高地で集う会」となり、11月4日から出かけることになっていました。もちろん例年のように岩稜会の森泰造さんもご参加の予定でした。ところがあのお元気だった森さんが、9月10日に熱中症になられて、その後熱が引かず受診されたところ肺癌が見つかり、両肺を侵されていて手術も出来ない状態で、自宅療養をしていらっしゃるとのことで驚きました。9月末にお電話があり「とても残念だが、今度の上高地に行けなくなってしまった」と。。。それでお病気のことを知りました。その時はまだ、詳しいことは判っていなかったのですが、詳しく検査をされて、10月7日に結果が出て肺癌のことがはっきりしました。それでも、家の掃除や台所仕事をして体力を作っているとのことで、やっぱりすごい人だなぁ!と思わずにはいられませんでした。
 11月4日の「上高地で集う会」まで、1ヶ月を切ってしまいました。コロナ禍は未だ衰えず、適切なワクチンも出来ないまま月日を重ねています。「もう少し待てば下火になるのでは?」と、上高地行きの結論を延ばし延ばしにして来ましたが、さすがに期限切れです。数ヶ月続いたコロナ対策が浸透してきて、適切な防御対策も取れてきたとは言うものの、私自身日常ではまだまだ三密状態が予想される場所には行く気にはなれません。そんな中で私たち、車利用で参加する人はまだ良いと思うのですが、ご高齢で遠く九州から公共交通機関を利用して参加の石原さんご夫妻のことを心配して参りました。これまでに何度かお電話する機会があり、その都度「ご無理なきよう」との言葉を添えて、ご参加の有無をお尋ねしたのですが「参加します。お会いするのを楽しみにしています」の一点張りで、責任がある立場の私としては困りながらも、「石原さんはお行きになりたいのだなぁ」と思っていました。でも、もうとにかく行くか行かないかしっかり決めなくてはと思って、もう一度コロナのリスクを背負って参加されるかどうかをお尋ねしようと、この日お電話しましたがお出になりませんでした。
 折も折、相田さんからお電話とメ-ルをいただきました。

以下にメ-ルの一部を転記します。



石原さんご夫妻のことですが、もし参加されるとすると一番長時間にわたって公共輸送機関を利用されるのは石原さんご夫妻です。 お二人は、新型ウイルスに接触する機会がわれわれよりはるかに多いわけです。そこで、お二人に参加を控えるように進言することは可能でしょうが、石原さんは、「今年が最後だから・・・」とあえて夫妻で参加するということになると思います。 この際、「…伝える会」としてのケルン参りは西糸屋での食事会はじめ、上高地と言えども気候と河童橋周辺の人込みなど感染の危険(とくに高齢者の)が排除出来ないので、計画をいったん白紙化してはどうでしょうか。


 私はとにかく、石原さんの意向をお聞きした上で考えたいとお話しました。

 夕、7時、やっと石原さんとご連絡が取れました。

 石原さん曰く「私は会として皆さまが行かれると言うことなら、絶対行きます。ただ家内は無理かもしれません。皆さまのご意見で取りやめならばそれでも良いです。皆さまに従います」とのこと。困った私は「國ちゃん決めてくださいよ」と言いましたが「私の身体のことを気遣ってくださってありがとうございます。本当に有難く思います。しかし上高地行きについては、皆さまと相談して決めてください」本当に困りました。リスクがあるのに國ちゃんを巻き込んでの上高地行きは、どう考えてもダメだと思います。では会としてではなく、個人として行くと言うのはどうかとも考えました。でも私が行けば、「会として」と言うことになってしまいそうです。行きたいのは山々だし、久しぶりに皆さまともお会いしたい。。。さて、困った‼
 こんなメ-ルをご参加の皆さまに差上げたところ、早速皆様からお返事が届きました。その中で相田さんが以下のような素敵な提案メ-ルをくださいました。


この際思い切りましょう!が小生の意見です。今年の上高地行き、きっぱりとあきらめましょうよ。石原さんに身体上の危険と精神的な負担をかけないためには、これしかないと考えた次第です。そのかわり私たちは御在所の、以前先生たちが健在だったころにみんなで集ったナントカ会館で集まれたらいいのではないかと思います。山の雰囲気と石岡先生のお骨が眠る釈迦が岳も近いことですので・・・・


と言う事で、一件落着!今年のケルン墓参は中止にして、10月24日にまずは拙宅に集合して泊まっていただき、次の日、森さんのお見舞いの後、紅葉の湯の山温泉行となりました。


10月21日

 朗報が入りました!先にお伝えした森泰造さんの肺癌に付いてですが、ナント!肺炎だったそうです‼ 25日にお顔を拝見しに伺いたいとお電話しましたら、14日の受診で癌専門の先生から、「どうも肺癌ではなく肺炎らしいと言われました。その日から肺炎の薬を服用していて、すごく良くなって来ました。その後詳しい結果が判り肺炎だと確定しました」とのことで、本当に嬉しく思いました。でも、いくら専門の先生でなかったからと言って、こんな誤診があるとは。。。嬉しいビックリです!


10月24日

 会員の皆さまと久しぶりにお会いして、友好を温める会の当日です。
 今回は、急な話でもあり予定が合わない方もいらっしゃり集まってくださったのは、さいたまの相田さん・横浜から立岡さんご夫婦・近場の水野さん・小川さんご夫婦、私を入れて7名でした。
 いつも皆さまが集まってくださる時には、夕食は大皿を使って取り分けて召し上がっていただくようにしていましたが、今回はコロナ禍で、取り分け方式は使わないことにしました。各自のお皿に何種類もの料理を小分けにして盛り付けて召し上がっていただきました。久しぶりの来客で、趣味の料理を思う存分作れるので、大喜びの私でしたでした。当日の献立表をご覧ください。



コロナ禍の中、伝える会の集う会(7人分)献立表

 和皿
  酢の物=コハダ・大根・人参・キュ-リ・生姜
  刺身=マグロ・イカ・白魚・イクラ
  和え物=豆腐・納豆・小松菜
  焼き物=ブリの照り焼き
  煮物=イカ里芋
  その他=黒豆・生落花生のてっか味噌・きんぴらごぼう
 洋皿
  ゆで卵・玉ねぎのみじん切り・パセリ・イクラのせ
  カモ・レタス・セロリ・キュ-リ
  トマト・モッツァレラチ-ズ・玉ねぎみじん切り・パセリ
  ロ-ストビ-フ・レタス・ブロッコリー
  スモ-クサ-モン・玉ねぎ
 天ぷら:海老・穴子・イカ・ナス・シシトウ・レンコン・マイタケ・サツマイモ・菊菜
 五目御飯
 蛤の吸い物
 お漬物


 長い自粛生活と、進まぬ目録作成作業でくさっていた私は、張り切って料理を作ったは良いけれど、慣れない小分け料理に手間取って…
 では当日の様子をご覧ください(^^)/



14:00水野さん到着、会場の準備など担当

7個ずつ小分けにした料理


14:30立岡さんご夫婦到着
16:00小川さんご夫婦到着

直ぐに手伝ってくれるあけみさんとはつこさん「なかなか綺麗に盛り付けられないなぁ」と私


生ビ-ルサ-バ-

皆さまが来てくださったお蔭で
今年も借りられました!
大好きな樽生ビ-ル‼


座敷の準備も整って、18:00相田さん到着

久しぶりに車でみえた相田さんは
時間がかかって遅めの到着となりました。
相田さん、お疲れ様でした。

久しぶりに仲間が集って

カンパ-イ!(^^)!
左手前より、はつこさん・私・隆平さん・相田さん・立岡さん・あけみさん、撮影は水野さん


山葵をおろして…

生ビ-ル当番の隆平さん

「泡だらけになっちゃうよ」
サ-バ-の調節はなかなか大変


どれどれ?と水野さん

男性陣は話に花が咲く


 
盛り上がって来たかな?あけみさん

まだお酒が足りないね(^O^)


今夜はお座敷天ぷら


揚げたてを召し上がれ



ワイン大好きはつこさん



私の料理はいつも多すぎるよぉ

でも、最後までしっかり召し上がっていただけました(*^-^*)
23:00お開き、おやすみなさい、また明日…


10月25日

 8:30朝食。いつもはご飯とお味噌汁を用意するのですが、今回は「食べ過ぎになるから果物と好きな飲み物程度にして欲しい」と意見が出されて、それに従いました。
 夕べ帰られた小川夫妻は、今日からは不参加です。

朝食は自室で

食後に現在進行形の文書資料室の
目録作成作業を見ていただきました。
10:30出発。

11:30森さん宅へお見舞い

四日市在住の森さん宅に到着です。
森さんは首を長くして
待っていらっしゃいました。


森さん宅の玄関口にて

心配しましたよ!でも、良かった!!
皆さん思い思いに声をかけられます。

森さんから預かった登山用具

今では貴重品の古い木製のワカンやザイルを
神戸高校山岳部に届けるように渡されました。


記念撮影

森さん、早く元気になって、またご一緒に上高地に行きましょうね。


12:00ランチ

私の大好きな湯の山街道沿いの「やはらかとんかつ綾」で、黒豚トンカツに舌鼓。


14:00希望荘着

2012年9月に行った名大寄贈寄託打上げの時に利用した宿です。でも、あまりの様変わりにどちらを向いて行って良いのやら?やっと着いたロビ-で、チェックインまで待ちました。


お昼寝中の水野さん

裏方で頑張ってくださっています。
お疲れのご様子。
いつもこき使ってごめんなさいねm(__)m

判りにくい館内の案内



ロビ-外の紅葉

フロント階から客室までのケ-ブルカ-


四日市市街を展望しながら移動



御在所の麓の紅葉はまだチラホラ



18:00夕食

三密を避けるために大広間を貸切でした


夕食のお品書き

キャビアだイクラだと凄いんだけど…


今夜もカンパ-イ!

ゆっくり温泉に浸かって
呑むビ-ルはまた格別ヾ(≧▽≦)ノ


食後に一休み

こじんまりとした女性陣の部屋です。


男性陣の部屋にて二次会

 楽しい夜は更けて行きました…


10月26日

 7:30朝食。9:30出発で御在所岳に上がりました。

希望荘の廊下にて

立岡ご夫妻と私


水野さんと交代して

10:00ロ-プウェイ湯の山温泉駅

長い行列に加わって…


ロ-プウェイに乗り込む

手を振っているのは水野さんと私



湯の山の温泉街を眼下に


上がるとともに深まる紅葉


ロープウェイの鉄塔として日本一高い
白鉄塔(6号支柱)



ロ-プウェイ山上公園駅から出て

朝陽台広場にある石仏と共に


広場から下にスキ-場が見える

マスク姿にも慣れました

カモシカ公園方面を見下ろして

山頂の紅葉は盛りを過ぎていました。


富士見台展望台にて

展望を欲しいままにする相田さん・私。
撮影に余念のない水野さん。
ポ-ズを取るあけみさん。


紅葉と私



立岡さんご夫婦は高い所がお好き!?

いつも一緒で羨ましい

右に見える奇岩、大黒岩

御在所ロープウエイ山上公園駅のちょっと下南側に聳え立つ高さ10mもの大きな岩です。


記念撮影



下りのロ-プウェイ

午後には帰途に着かれる関東組のために
早めの下山となりました。


大黒岩遠景

湯の山温泉駅付近


厳選したランチは「そば切り石垣」玄関



石垣の店内


お蕎麦は絶品

旅の終わりに
湯の山温泉アクアイグニスに立寄り

マリアージュ ドゥ ファリーヌ
私の大好きなパン屋さんで
お土産を買いました。



アクアイグニス

ここから関東組と別れて帰ります。
来年はケルン墓参に行けますようにと祈りつつ…14:00、また会う日まで‼お元気で!

11月17日

 一通の大型封筒が届きました。何かなと開けてみると…



あづみ様
 前略
 いかがお過ごしですか?今年はやむなくケルン墓参が中止となり、皆さんとても残念に思っていらっしゃるだろうと思います。私たちも年1回の特別な時間を持てず…しかし、「今年は仕方ない…」と、来年以降参加できるよう祈っております。少しでも良い状態になり、また皆さんお揃いで上高地へいらっしゃいますように!!!  上高地の3人より
 -PS- 同封のものはケルンに参拝したときの様子です。少しでもなぐさめになればいいのですが。


 3人とは自然公園財団上高地支部に勤める、支部主任の櫻井さん、公園活動ステ-ションの管理人レオちゃん、インフォメーションセンターのカウンタ-嬢森ちゃんです。2014年と2017年の2回の展示でお世話になり、毎年のケルン墓参にも参加してくれている私の可愛いお友だちです。
 今年、ケルン墓参に行けなかった私たちのために、代わりにお参りしてくれたのでした!涙が出るほど嬉しかったこのお便りは、私の宝物になりました(^^♪
 では、作ってくれた写真集をご覧ください!

よき仲間に囲まれて…
次回の墓参は必ず行きたいと思う私でした

2021.2.2 あづみ記