ザイルに導かれて─登山家石岡繁雄の半生
-目 次-
著者近影
はじめに
自 分 史
0.少年時代の思い出 3
中学時代の博物帳 3
1.登山関係 8
初めての登山 8
妻とともに 9
岩稜会の軌跡 11
岩稜会の母体 12
岩稜会創立──はじめての涸沢合宿 14
明神岳五峰東壁の登攀 15
鈴鹿の思い出 20
穂高屏風岩の初登攀 31
女性による屏風岩初登攀 34
『岳人』の評価──「登山の最前線と大衆化をリードした
あの本、この本」 35
「登山者がぜひ読んでおきたい山の名著」(『山と渓谷』
1976年1月号付録) 36
想い出の登山──マッターホーンへ 38
マッターホーン登山に思う/再びマッターホーン登山に
思う/ナイロン
事件の教訓/登山界の不思議 40
2.望遠鏡の製作と天体撮影 45
戦争中の日食観測 48
戦争中、北斗に出現した彗星 49
北海道美瑛岳で黒い太陽 50
3.第2海軍燃料廠の問題解決 52
4.日本育英会の奨学金に関する論文 54
推薦基準の説明 54
育英奨学制度におもう 60
5.豊田高専における学園紛争の解決に関する論文 62
6.衝突の現象をグラフに表わす論文 67
7.国、県からの研究助成金 75
8.講 演 78
自動車技術会中部支部学生自動車研究会「独創と発明」 78
三重県山岳連盟・50周年記念「山との50年を振り返る」 78
平成10年度大学山岳部監督会議「遭難事故を起こさぬ
ために」 78
名古屋工業大学昭和59年度講演会「登山と創造性」 79
9.フランス国立スキー登山学校での講演 83
よりよきザイルへの提言──フランス国立スキー・登山
学校を訪れて 85
10.強制力のあるザイルの安全基準を、国が世界で初めて制定
する 90
登山用ロープ安全基準調査研究委員会が発足 90
登山用ロープの認定基準及び基準確認方法を『官報』が
公布 91
11.学会発表 97
登山における自動制動確保システムの開発 98
英国シェフィールド大学における講演 101
ナイロンザイル切断から44年:ナイロンザイル事件、国際
学会へ
Development of Automatic Belaying System for
Mountain Climbers
石岡繁雄・水谷 亘・中川和道 104
12.そ の 他107
弟五朗、昭和30年1月2日、前穂高岳で墜死 108
二つの遭難とナイロンザイル 109
井上靖著『氷壁』の誕生 111
ネパール政府の領収書 114
ネパールへの旅 116
中部英傑伝 117
ナイロンザイル事件の解明
ロープ切断原因の解明 121
ナイロンザイルの切断 122
レンジャー用ナイロンザイルの切断 127
避難用ロープ切断原因の調査・研究 132
20万トンタンカーの係留ロープ切断原因の鑑定 145
ナイロンザイル事件の解決 153
ナイロンザイル事件 154
ナイロンザイル切断事件から半世紀
──21世紀の登山者、社会が引き継ぐべき教訓を考える
石岡繁雄・中川和道・久保利永子 184
発明と研究
発明と研究 ─抄録─ 199
石岡所有の特許証等のリスト 200
不足電圧開放器の改良 202
衝撃時における登山綱切断防止装置 205
制動力の変動を防止する方法 209
遠心力継手 213
ばね式自動変速装置 218
ばね式倍力装置 232
ばね式倍力装置の研究 238
歯車式一方向クラッチ 244
フリーホイール式同期装置 249
二重偏心クランク機構を備えた変速装置 260
クランクの偏心量を調節する機構 266
自動車用ブレーキ装置 274
登山用緩衝装置(MSA) 279
登下降器(ハイセーバー) 281
被介護者入浴用浴槽型身体保持具 288
介護用移動手段付き装置(ハイナース) 289
確保技術の研究 310
<生物の写生は繁雄が中学時代の博物帳に描いたもので、
本に掲載されています。>
お蔭様をもちまして<ザイルに導かれて>は完売いたしました。
有難う御座いました。 平成18年9月9日